ここでは紙ゲー.netに投稿していただいた紙ゲークリエイターさんの中から当運営の紙ゲースタッフが一目置く紙ゲークリエイターにあれやこれや色々聞いてしまうインタビューコーナーです♪
そして!今回は2017年ラストとなるインタビュー!すべての作品を紙ゲー.netへ投稿いただき、アナログゲームに関しては誰よりも熱い意見を持っているハセガワさんにインタビューしちゃいます!!

紙ゲークリエイター File.04「ハセガワ」


ハセガワさんはアナログゲーム制作においてはまだ駆け出しのクリエイター。しかしながらTCG・ボドゲに関しての思いや知識はトップクリエイターに負けていないほどの情熱を持っており、自身が紙ゲー.netに投稿していただいた2作品の紙ゲームはそういった気持ちが非常に伝わってくるものでした。
また、あえて誰もが理解しやすいように簡単なルールにしようとするのが一般的ですが、ハセガワさんの作品の場合、あえてコアなゲームファンに向けた作品に感じ、とても魅力があります。
恐らく紙ゲー.netから制作を始めたクリエイターさんの中でも、将来とても有望視されている方で、今まさに成長しようとしている
そんなハセガワさんについて今だから出来るとても貴重なインタビューをさせていただきました。
今回インタビューをさせていただき、これまで答えていただいたどの紙ゲークリエイターさんよりも熱く、そしてこのインタビューに対して情熱を持っておこたえしていただきました。
紙ゲー制作をこれから考えている方にはぜひぜひチェックしていただきたいです!!

投稿中の紙ゲー

CONFLICT OF SAVIORS

制作環境

OS:Windows10
SOFT:OpenOffice・GIMP・Inkscape等

制作した代表的なゲーム

Witch Sketch


~1.普段はどんなお仕事をされていますか?~

ハセガワさん
販売の仕事が長かったです。
ネット通販、店頭販売、買取窓口の値段交渉なんかもしていました。
今はWeb系?よくわからない仕事のペーペーです。 

~2.初めて紙ゲームを制作したのはいつですか?またそれはどのような内容のゲームですか?~

ハセガワさん
小学6年の時です。
将棋盤に向きのわかるコマを並べ、トランプを赤黒で半分にした山札から手札を引いて、お互いに1枚づつ使ってコマに指示を与えて戦う、というゲームでした。
広大なマップ、側面・背面攻撃ボーナスや、遠距離攻撃の射程による威力低減、特殊条件の高速移動…
自分の中では【面白い要素を詰め込んだ】感覚でしたが、実際は面倒かつ複雑で弟にも大不評。
今でもよく思い出す、良い失敗だったなと思います。

~3.ひとつのゲームを制作するのに何日ぐらい掛けて作りますか?~

ハセガワさん
テストプレイができる、というところまでは1~2日で作ります。
そこから問題点が見つかったり、テスト不足から開発が止まり、また「これは行ける!」と思えるアイデアが出るまで弱火にかけ続ける、というのを繰り返しています。

恥ずかしながら完成と呼べるゲームはまだありません。
紙ゲー.net様で公開させて頂いている【WitchSketch】にも、問題点や拡張案がいくつかありますので、まだ制作途中です。
このままだとダラダラしてしまうので、ひとまず【第一弾】という形を年内に仕上げるのが目標です。


~4.制作時に特に気を付けている点などはありますか?~

ハセガワさん
「市販ゲー・既存ゲーでいいじゃん」って言われないようにすることです。
自分はTCGが特に好きで、様々な市販作品の面白さもそれなりに知っているつもりです。知った上で類似品を作る、というのはあまり魅力的には見えませんでした。
TCGには詳しい方だとは思っていますが、その中でも【CoS】はかなり独特で、類似作の無いゲームに仕上がっていると思います。
このゲームでしか出来ない体験、というものを確かに用意してありますので、是非一度手にとって頂きたい。あわよくば自分を倒して欲しい…

あと、メンタルがとても弱いので、「これ、あのゲームに似てるな…」と考え出すとストレスになってしまう。
精神的な自衛のためにも差別化、独自要素は意識していきたいですね。


~5.アナログゲームの魅力について教えていただけますでしょうか?~

ハセガワさん
新鮮な体験、したことのない思考に、手軽に触れられる事です。
ボードゲームは新しいものを買ってくると、全員が同じスタートラインに立つことができます。
初対面の方と遊んでも、長年の友人と遊んでも、ある時は仲間として、ある時は敵として、そのゲームの世界でもう一度出会い直す事ができる。
当たり前なんですけど、これってホント素敵な事だと思います。

~6.現在制作中のゲームはありますか?~

ハセガワさん
・数字を使わずに戦うTCGライクなカードゲーム
・ヲタサーの姫を囲いながらサークルに隠れた出会い厨を排除する正体隠匿ゲーム
・裏切りと結託の要素を足した少枚数ポーカー
・すごろくとRPGを足しこんだ2人以上で遊べるTCGライクなゲーム
いろいろ考えてはいるんですが…なかなか形になりませんね。 
テストプレイがもっともっとできれば良いのですが…相手は常時募集中です!

~7.個人的に今注目しているTCGやボドゲなどあれば教えて下さい。~

ハセガワさん
TCGでは@Scarecrow00000様の【MagMell】です。ゲームとしてだけでなく、世界観の広がりも楽しみですね.
作者さんがとても精力的に活動されているので、とても刺激になります。
入門TCGというコンセプトで開発されている、みすってる @misutteru8888 様の【どうぶつトレカ】も今後の動向が気になります。

ボードゲームでは、TCG好きの間でシンプルなのに何度も遊べるという話をよく聞くStudio GG様の【きょうあくなまもの】。
魔法陣を描いて戦う、というコンセプトで売り出されている、遊学芸様の【サモンスケート】が気になっています。


~8.影響または尊敬しているクリエイターさんはいますか?~

ハセガワさん
藤子・F・不二雄先生です。
初めて読んだ漫画がドラえもんなんですが、いくつになっても何回読んでも面白い。
引き出しのタイムマシン、押入れのネコ型ロボット。
あり得るはずがないんですけど、ふと押入れを開けるとき、もしかしたら…もしも居たら…と想像してしまう。そんなリアルさがたまりません。

短編集も含め繰り返し読んでいますが、本当に普段の生活の中から面白いものを探し続け、興味を持ち、調べて考え、理由を見つけて表現していたんだな、と痛感します。

サークル名「MadeinPocket」はド直球でリスペクトしています。
面白いことは入り口も出口も、普段の何気ない、一番身近なところから、という意味を込めて付けています。


~9.紙ゲー制作が上手くなる秘訣があればお教えいただけますか?~

ハセガワさん
アイデアに対して、「もったいない」という感情を持たない事です。
自分のやりたいゲームを作ろう!独自要素を盛り込もう!
考えるのはとても楽しいことですが、浮かんだアイデアを全部詰め込もうとして、結局なにがしたいのかよくわからないゲームが出来上がってしまう…

そうなった時、自分は「リアクションを狙う」という見方を忘れないようにしています。
【WitchSketch】では「霊脈ダイス」の出目から、プレイヤーのいろいろなリアクションを引き出せるように考えています。
「また風弱いやんけ…」「今更星とってもしゃーないで!」「三分の二やん!いけるいける!」などなど。

この要素を採用することで、どんなリアクションが引き出せるのか?
そう考えると、自分が「これは外せない」と思っていたアイデアが、意外と陳腐だった事に気づいたりします。
最高の題材だと思って皮を剥いていたら、玉ねぎのように消えてなくなっていく事もあります。

考えが滞った時、逆に言わせたいセリフからゲームを考えるのも、新鮮なアイデアが浮かぶことがあります。
最近は「これ経費で落ちへんかな…」というセリフをプレイヤーに言わせたいがために、
資産管理系のゲームを考えています。


~10.紙ゲー.netに投稿して何か変わったことなどはありましたか?~

ハセガワさん
ゲムマへの出店です。
ダウンロードして印刷すれば遊べる紙ゲー.netさんですが、今回はダウンロードして印刷すれば売れる、という使い方をさせて頂きました。
安く済む、というのは売り手にしても敷居が下がってありがたいですね。
メーカーの方からも名刺を頂いたりと、おかげ様ででとても良い経験ができました。
ゲームの数が集まれば、1ブースで複数サークルのゲームを、20点、30点、しかも無在庫で販売可能なのでは…?という野望も持っています。

あと、これは本当に困っているんですが、紙ゲーからインタビュー依頼もらえるぐらいの作品を作ろう!
というのが自分にとっての目標設定だったので…作る前からインタビュー頂いちゃってお前どうしてくれるんだ!って感じですね。困ってます!


~11.今後紙ゲー.netに投稿していただける予定はありますか?~

ハセガワさん
もちろんです!
【WitchSketch】や【CoS】の更新や拡張だけでなく、冒頭挙げた作品も公開していきたいですね!

~12.紙ゲー.netに今後やって欲しい企画などはありますか?~

ハセガワさん
紙ゲー.netはあくまで投稿・共有サイトとして敷居を下げて数を集める。
アクセス数が増えれば月間ダウンロードランキング上位発表や、USAGAME・ひろさんも仰っていたようなコメントやレビューなど、良いゲームが見つけやすくなるシステムが出来て、良いゲームを作れば見てもらえる!という、品質に対する買い手への保証と、作り手へのメリットをカミゲーミート側で提供する。…という流れができれば、面白いかもしれませんね。
将来的に紙ゲー.netに、見る価値もないクソゲー・バカゲーが溢れかえると良いな、と思っています。

~13.クリエイターとして1番嬉しいことまたは楽しいことは何ですか?~

ハセガワさん
取り入れた要素から、狙ったリアクションが引き出せた時です。
そのセリフ!その反応が欲しかった!というのがピンポイントで来た時は嬉しいですね。
考え方は正しかった、と報われる瞬間です。
思い通り行かない事もありますが、それはそれでとても良い指標になります。

~14.現在の夢や目標などを教えて下さい。~

ハセガワさん
考えているゲームで、コンポーネントにめっちゃ凝りたいものがあるんですが…ちょっと手が出せないのでクラウドファンディングに向けて、知名度がほしいなと思っています。
いずれゲームに関わりながら食べていけたら…いいですね…夢です…

~15.最後にこれから紙ゲークリエイターになろうとしている方に何か一言アドバイスをもらえますか?~

ハセガワさん
お前が言うな感がありますが、とにかく公開していきましょう。
創作には考えることで得られる経験値と、人に見せる事で得られる経験値の2種類があって、この2つのレベルは絶対に互換しない、と感じています。
自身の思考レベルと出力レベルとの差が開きすぎると、自身の作品がどんどん低レベルに見え、モチベが上がらなくなってしまいます。

そうならないための後者の経験値稼ぎに、同好の士の集まる紙ゲー.netは最適の場だと思います。

SkypeやTableTopSimulatorのように、ネット上で会話やテストプレイする方法はたくさん有ります。
相手がいない?そんな事はありません。自分がお相手いたします!
テキスト平打ちでも喜んで読みますので、Twitterなどでお気軽にお声かけください。あなたの作品、お話をお待ちしています。


インタビューを終えて
今回ハセガワさんにインタビューさせていただき、とても謙虚ながらも自分の考えや自信を持っているとても素直な方に感じました。
自身で制作した紙ゲームに関してだけではなく、他の方の作品に関してもきちんとした知識や考えを持っており、日々色々と研究し妥協を許さないその姿勢はとても素晴らしかったです。
また、この紙ゲー.netを自分の活動の場所とおいていただけることは、我々にとっては非常に有難く感じ、紙ゲー.netから輩出する有名になるクリエイターさんの一人だと感じ、今回インタビューをお願いさせていただきました。
正直「Witch Sketch」をプレイさせていただいた時、初見での内容がイマイチ理解が出来ませんでした。ただ同様に初見の内容を見た時の衝撃と期待で、どうしても遊びたいという気持ちになりました。
こういった気持ちになるゲームのアイデアを出せれるというのは誰しもが出来ることではなく、良作であり神ゲームといわれるものの特徴にあります。
これからハセガワさんがどのように上へと昇り詰めていくか、今後どういった紙ゲーをつくるのかが個人的には楽しみでなりません。
私は今回のインタビューを通して、ハセガワさんの今後この業界に賭ける思いや情熱を肌で感じることが出来、とても貴重なインタビューが出来たと満足しております。
恐らく何年後か、このインタビューがとても貴重なものになると確信しております。
この先も、紙ゲー.netスタッフは全力でハセガワさんを応援していきます。

今回インタビューさせていただいた紙ゲークリエイター「ハセガワ」さんのゲームはコチラ!!

【Witch Sketch】ウィッチスケッチ 魔法陣を描いて戦う対戦ゲーム!

紙に直接魔法陣を描き込んで戦う超絶斬新な紙ゲーが登場!!
お互いの魔法陣を描き込み、合計得点の高い方の勝利という内容だけでも非常に面白い内容です♪
RPG好きな方にはうってつけ!是非今すぐプレイしましょう♪♪