君に決めた! 魅惑のドラフト

カードゲームにおける、ドラフトというメカニクスをご存知でしょうか?

例えば、最初に各プレイヤーは、ランダムに配れた6枚の手札を持ちます。
その自分の手札から1枚抜き取り、伏せて自分の手前に置きます。
残りの手札は、左隣のプレイヤーにすべて渡します。
自分もまた右隣から手札を渡されましたので、そこからまた1枚抜き取り〜を、手札が無くなるまで繰り返します。
そうして自分の手元に置いた6枚のカードが本番の手札になるわけです。

つまり山札ならぬ手札を構築するのがドラフトです。

また、構築ではなくとも「あやつり人形」というカードゲームでは、毎ラウンドごとに効果を持つ役職カードをドラフトします。
そのラウンド中、どんな役職を選ぶかで何をするかが決まるというものです。

ドラフトの魅力は何かと申しますと、戦略を立てる楽しさと、カード選択のジレンマだと思います。
ドラフトのさい、今ある限られた手札からどのような戦略を立てるか考えながら、カードを抜き取って行きます。
時には強力なカードを他者に渡したくない場合、自分の戦略にそぐわなくても、抜き取ることもあるでしょう。
けれど、それがのちのち自分の負担になるかもしれません。
そのようにカード選びに悩ましくありつつ、勝利への手段に多様性を見い出せます。

ボードゲーム全般として、適度なジレンマがあった方が面白くなりますので、ドラフトはまさにジレンマの魅力に満ち溢れているのです。

ドラフトは様々なカードゲームに応用がきくでしょう。
TCGの世界ではドラフトを使ってその場で山札を構築するプレイもありますので、そのようにゲーム中に手軽に戦略戦術の構築を楽しめるという魅力は、紙ゲークリエイターさんたちの創作意欲を大いに刺激するのではないでしょうか。