紙ゲーは、狭義の意味でのボードゲームに需要があるかもしれません。
つまり、カードは使わず、ボード上でプレイするものです。
カードだと、切り取りはもちろんのこと、道具としてカッターマットが必要だったり、スリーブに入れたり、厚紙に貼ったりする手間がかかりますので、1~3枚プリントするだけで済むボードゲームは敷居が低いと思うのです。
実際、紙ゲー.netの公式ゲームはボードが生かされてますし、他にも人気のあるゲームはボードを使うものも目立ちます。
例えば、
あみだくじをテーマとした頭脳戦が楽しい「アミーダプラネット」
ジレンマが盛り上がる「居眠りドラゴンの洞窟 」
魔法使いの気分になれる「Witch Sketch」
ソロでもドラマティックな「紙ゲーでこういうRPGできそうだぜクエスト」
心理戦がせめぎ合う「14へ行け!」
お絵描きのセンスが問われる「ツケタシ」
古今東西の将棋類を一度に味わえる「混合将棋 -超棋-」
TRPGのエッセンスを気軽に楽しめる「Light Heroes 」
などなど、カードを使わない紙ゲーだけでもバラエティ豊かです。
また、創り手側としても、たくさんのカードをデザインするよりも、ボードをデザインする方が取り組み易いのではないでしょうか。
なので紙ゲーにおけるボードゲームは色々な意味で可能性のあるジャンルだと思われます。
ただ、ボード以外のコンポーネント……駒とかタイルとか金貨などにこだわり出すと、結局カード以上に大変ですので、出来得る限りボード上で完結するゲームデザインを意識する必要性がありますが。
でもそれもまた一興ですね(^^)
筆者:猫春雨さん